約4ヶ月ぶりにZoomで例会を開催し、5人でお喋りしました。
◆今回話題になった映画
『銀河鉄道の父』 (23日)
一番話題になった作品でした。
初めてのZoom参加のOさんも多くの感想を発表して下さいました。
Kさんは Zoomが終わった後すぐ観にいき感想をメールしてくださいました。
原作 小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に究極の家族愛をつづった直木賞受賞作
*O.Kさん
・父役の役所広司、賢治役の菅田将暉、妹役の森七菜が好演。
・親はどんな時でも子供を理解し応援団長でなくてはならない、と強く思った。
・とても丁寧に作られた映画で、これ程泣くとは思ってもいませんでした。
・エンディング曲のいきものがかりの「STAR」はこの映画のために作られたとの事だが、、
それまでの映画の余韻をぶち壊し、ミスマッチなのがとても残念。
*O.Eさん
・原作を2,3年前に読んだが、観て良かった作品。、
・役者3人は適役で、好演。最愛の長男、長女を結核で亡くしてしまうと言う親としては大きな悲劇を描く。
・母親の描き方は静かだった、
・母親が「賢治は父親に褒められるために本を書いた」と言っていたが、そうではなく、湧き上がる才能による表現であり、無理に父親との関係に結び付けるのはどうかと思う。
・いろいろな場面で宮沢賢治の作品のエピソードの朗読が入るのが良かった。
・別荘で養生している時賢治が窓を開け、花巻の景色を臨む場面が明らかにCGと解る。ここは本物の景色を観たかったと残念だった。
・エンディングテーマ曲は最後に銀河鉄道の列車に乗って亡くなった息子と娘に遭うというフアンタスティックな場面から、一瞬、雰囲気が変わって良かったと思った。
*Kさん
・私の場合、みなさんと違って、全く泣くまでには至らなかった。 周りの観客の多くは号泣していた。
・私は、父親の姿が、子煩悩で片付けられないくらい、歪に感じられた。
・長男が生まれたからって、故障?で止まった汽車や車掌に文句を言うエピソードは、後継に会うのが待ち遠しいと
言うより、ただの自己中エピソードで、、妻を差し置いて、看病をしたがるのも、妻を信用してないという、
妻を見下した失礼なエピソードに感じた。
・最後に、妻が死の淵の息子の身体を拭きたいと、「最後くらい、母親の私にさせてくれ」と言ったことからも、
母親としての自分を踏み躙られ続けた怒りが感じられました。
・自分が1番、子供を心配してると思ってる、思い上がった父親ですよね
その割に、中学の成績が芳しくないことに勝手にがっかりしたり、賢治やトシがアンデルセン等を愛読書にしてる事からも、子供の頃は、計算よりも物語に没頭する子供たちをニコニコ見守ってただろうに、文学に傾倒した息子を
否定するし、自分勝手な父親だなーとずっとムカついてました(笑)
・奥さんが「賢治はあなたに褒められたいのでは」と言うシーンがありますが、農業高校に進んだのも、質屋として
農民の助けをすることができない自分が、他の方法で農民を助けて、父親に並ぼうというか、認めてもらおうという、選択だったのだろう、、、とか色んなことをやるけれど、褒められるには至らず、病に倒れた妹のトシを喜ばせたい
と言う動機で書いた物語が、父親にほめられる結果につながるという、、、皮肉な展開でした。
ただ、散らばった原稿を拾い一読しただけで、賢治の才能を感じる!おもしろい!と掌を返したような父親の態度も、違和感があったりと… モヤモヤした、銀河鉄道の父でした。
もしかしたら、原作は、その辺がきちんと描かれてるのかもしれません。
・私の場合ではすが… 賢治が主人公ではないので、東京でのこととか十分に表現されてなくて、父親のストーリーと思うと、イラっとする部分が多かった映画でした…
・いきものがかりの歌は、出だしはそんなに違和感がなかったのですが、だんだんと、「これは、ドラえもんの主題歌っぽい」と思えて来て、最後まで、ドラえもんの印象でした。
お怒りが伝わってくるご意見に、お若い方の観方を教えていただきました。
父親は明治時代の人、花巻という東北の中で生きていたこの頃の父親はこれが普通だったのではないでしょうか?
*Yさん
『沖縄、再び戦場(いくさば)へ(課題)』
2024年完成される予定の長編ドキュメンタリー映画。沖縄の現状を知って欲しいと作成している。
資金カンパの為45分のスピンオフ作品を作成し、いま各地で自主上映されている。
・先の戦争で起こった沖縄住民の悲劇や現在の沖縄住民の実状を無視して、基地の工事がどんどん進められているので、再び沖縄が戦場となっていくのではないかとの不安を、広く本土の人達に是非知って欲しいと映画を製作中。
『はりぼて』
2020年富山県議会の政務活動費不正利用を追求したドキュメンタリー。
・酷すぎてわらってしまうが、富山だけでなく日本全国こんなのかもしれないと絶望的になる。
『サンクチュアリ-聖域-』 シーズン1 (8話) Netflix Japan
・ 暴力もヤンキーも汚いのも嫌いですが、テーマが相撲ですごく面白い!
・ クズのような少年がお金のために相撲部屋に入り、さまざまな人に出会って、変わって強くなっていく。
・ 脇役が本当にみんな素晴らしくて、お相撲さんは本物にしか見えません。
・シーズン2があると思います。
*O.Eさん
『月光の夏』 (1993日)
出撃前の最後の思い出にピアノを弾き、戦死していった若き特攻隊員の実話をもとに描くドラマ
・埼玉会館へ行き、ご推薦のAさんと観ましたが、時が過ぎ、内容が解り過ぎていたためか、泣くまでにはいかず、Aさんも前回観た時の感動は無く、リメイクではないかと疑っていらした。
*Kさん
『サンクチュアリ-聖域-』
・Netflixで見ています。、相撲版スラムダンクと注目されている
・地上波や映画では作れない内容なので、Netflixがお金を出しているのは正解。 ピエール瀧も出ている。
・シーズン2はありえないと思う、只の肥満体でなく、相撲取りの体格を作り上げるには年月が必要なので無理。
<劇場映画>
『フェイブルマンズ』 (22米)
スピルバーグの自伝
・スピルバーグの幼少期を描いているが、ユダヤ人としての社会との関係がはっきりしtなく、 ちょっとがっかりした。いろいろな登場人物の描き方が十分でなく、物足りなかった。
例えば、宮沢賢治が東北人である事を説明しなくとも、日本人ならば土地柄、性格とかが解るように、欧米人の常識として、ユダヤ人の性格、生活様式、、社会的立場、歴史的背景など、全て理解しているのです。結婚もユダヤ人同志で行われ、他宗教ならば、改宗しなければ婚姻は認められないので、一貫して筋が通っています。それ故、スピルバーグで改めてユダヤ人である事を説明する必要がないのだと思います。
私は観ていないので、解らないのですが、観れば、Jew 的なところは散らばっていると思います。
顔つきが、Jew の人はキュッとまとまって賢そうな小顔、でも鼻先がぼてっとした感じの人が多いので、私は気を付けて見ます。そんな事を捜しながら、私は映画をみている亜流の鑑賞者です。
予告編に「ET」 「スターウオーズ」「未知との遭遇」の音楽を作ったジョン・ウイリアムズが出ていたのはこの映画の音楽は彼だったのでしょうか? スピルバーグとはいつも一緒ですから。
『シャイロックの子供たち』 (23日)
池井戸潤のベストセラー小説の映画化 銀行もの。
・豪華キャストとではあるが、つまらなくかった。 TVドラマくらいで十分ではないだろうか?
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 (22米)
・アカデミー賞作品賞他7部門を受賞で、期待してましたが、全くの期待外れ。意味がわからない。 時間の無駄だった。 Filmark の評価 1 を付けたのははじめて。
『わたしの幸せな結婚』 (23日)
・本物の古い洋館やお寺などを使うことで、明治大正頃の架空のファンタジー世界にリアリティを持たせています。
・テレビドラマ出身、初監督の塚原あゆ子さんのバランス感覚がすばらしいです。
『TOKYO MER~走る救命救急室』 (23日)
・名探偵コナンの映画みたいな、爆発に次ぐ爆発で、これだけの上映時間を持たせるのは、俳優陣の演技力の賜物だと思いました。
『シン・仮面ライダー』
・「シン・ウルトラマン」よりは、良かったが、現在につなげるために、いろんなことを新解釈していてるので、納得できるかは、別物ですが、特撮の歴史を残しておきたいというオマージュとしては最高です。
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』 前編。
・後編がこれから公開されるので、これだけだとちょっと・・・
・普段テレビでニコニコしてる俳優さんの強面半グレの若者に豹変っぷりは、本当にすごい。
<アニメ映画>
『BLUE GIANT』 (23日)
・ジャズピアニスト、上原ひろみさんが音楽監修。音楽漬けの映画。 ジャズを好きな大人に好評を博している
・仙台の高校生テナーサックス奏者がピアニストとドラマーと組み東京の最高のジャズクラブで演奏し、日本のジャズシーンを変えるところまでいくと言うストーリー。
「ビッグコミック」に連載された漫画はニューヨークへ行き、世界制覇に挑むところまである。
・声優が人気俳優さんが使われているのがとても味がありよかった。
・予算を音楽と声優にかけたからか、アニメとしてのクオリティが低すぎて驚いた、
・映像は美しく、ジャズ音楽を堪能できる大人の見るアニメ。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』 激情版シリーズ26作目 (23日)
・ここ、数年のコナン映画で最高の出来かも 興行収入も100億超えました。
『鬼滅の刃』 上弦終結、そして刀鍛冶の里へ
・今、アニメでやってる「刀鍛冶の里編」を先取りで観たもの。
*YOKO
『Tar/ター』 Tar (22米)
・ベルリン交響楽団の指揮まで上り詰めた女性指揮者が同性愛、厳しい演奏要求などで、バッシングを受け精神を壊し凋落していくストーリー。
・ケイト・ブランシェッド の凄さに圧倒された. オーケストラの 音楽をもう少し長く聴きたかったが、指揮者がすぐプッツン切れてしまうストーリーなので、仕方が無い事かもしれない。
『生きる Living』 (22英)
黒澤明 監督 志村喬主演映画、「生きる」(1952日)を英国でリメイク、 ノーベル賞作家、カズオ・イシグロが脚本
・黒澤の作品は30年間無欠勤の市役所市民課、課長、家族にも見放された孤独な老人。
カズオ・イシグロの脚本は息子や嫁との関係をとても暖かく書かれていた。「日の名残り」を思わせた。
英国人らしくびっしりとスーツを着てソフト帽をかぶった紳士、お国柄を比較出来たのは面白かった
<録画映画>
『ヴォイス オヴ ラヴ』 (20仏加)
・世界的人気歌手セリーヌ・ディオンの半生がモデルの伝記ドラマ
歌も衣装もすばらしく、楽しめたが、とにかく寝る暇もなく酷使されて、コンサートを続ける。
実際のディオンも体調を壊して、現在休養中だが、こんな才能のある歌手の人はゆっくりと長く活動して欲しい
『エルヴィス』 (22米)
「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を映画化。
スターとして人気絶頂のなか若くして(42歳)謎の死(1979没)を遂げたプレスリーの物語
彼を見つけ、スターに仕上げたマネージャー、パーカー大佐(トム・ハンクス)
パーカー大佐は次々と仕事を拡大させ、出演料を搾取し、プレスリーは奴隷のように働かせられ、
マンネリ化したステージを繰り返し、 ドラグ漬けとなり、死んでいく。
・実際ラスベガス、ヒルトンでプレスリーのショーを観ました(1974)。肥っていましたが、あの低音と 声の素晴らしさ、オーラ―は充分にありました。 5年後に亡くなったので、ショックでした。
裏でこんな事が行われていたのかと、思いました。
『PLAN 75』 (22日仏) P5
・75歳で人生を決めるの早すぎる。85になると本当に心身共に先に希望が無くなるように思えます。
75歳でも身寄りがなく、収入も働き口もなく追い詰められた、この状態では考えるところがあります。
それにしても、みんなが普段着にまま、カーテン1枚の隔てで、並んで死んでいく, 遺体の服や時計等を
外人労働者風のアルバイトが剝ぎ取っていくという… 悲しい状態は哀れでした。
『ムーンライト』 Moonlight (16米)
アカデミー賞 作品賞を受賞。
・俳優は確かにしっかりと演じているが、黒人の生き方なので、偏見ではなく、日本人の私には何の思いも湧かない。
『シャレード』 Charade (63米) Charade=騙し合いゲーム
・オードリー・ヘップバーンのジバンシーの衣裳はみもの。 ヘンリーマンシーニの音楽もいい。
昔はこんな作品でもアカデミー賞を取れたのだ。
『護られなかった者たちへ』 (21日)
中山七里同名ベストセラー小説を映画化。
宮城県を舞台に不可解な連続殺人事件とその背景にある社会福祉行政の 矛盾を描く。
<劇場中継>
『ジョン王』 (23日) WOWOW
Bunkamura 東京渋谷 埼玉会館
・両方をWOWOW で放映されたが、明らかに都会での舞台が良かった。小栗旬も気合が違ってみえた。
吉原允夫が演ずるジョン王がとても良かった。
『滝沢歌舞伎 ZERO The Movie』
・やはり中途半端な歌舞伎はやって欲しくないと言う感じ、
・全体的に色合いがしっくりと来ない舞台に思えたが、歳のせいでかんじるものか?