2023年9月7日(木)Zoom例会の報告
2023年 09月 13日
猛暑の続くなか、4か月ぶりに5名でZoomの会を開催しました。
珍しいおやつと飲物を紹介していただき、楽しいお話の集いでした。
久しぶりにKさんが参加してくださり、ミニシアターについていろいろお話を伺いました。
浦和にミニシアターを作ろうという運動が起こっているそうです。
浦和にミニシアターが出来、いい映画をある程度の期間上映されるといいと思います。
YOKO
◆今回話題になった映画 ・あらすじ等 ・みなさんのお話より ・)yokoより
『はだしのゲン1』 (1983日)
・広島で実際に原爆投下による被ばく経験のある中沢啓治の自叙伝的漫画を、忠実に再現したアニメ映画。
・コミュニティセンターでの上映会があって行ってみた。
主催者による原爆投下時の悲惨な絵画展があったり、被爆経験者の人の話が聞けたりした事と合わせて観て良かったと思った。
『母と暮せば』(2015日) 監督 山田洋次
・長崎医科大学に通う浩二(二宮和也)は長崎に投下された爆弾によって被爆死してしまう。 3年後、一人で暮らしている母親(吉永小百合)の伸子の元に亡くなったはずの浩二が幽霊として現れ、二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。
・『はだしのゲン1』を観た後で、原爆の話がつながり、よりよく理解できた。
山田洋次的な映画。爆投下後の当時の生活の様子に興味をもった。
監督もこの時代の映像を残そうと丁寧に描かれていた。
*吉永小百合はいつも変わらない演技であるが、美しく正しい存在は貴重だと思った。息子の恋人役の黒木華の好演は目立った。
・)この時代を実体験した私には、昔の台所はこうだったのだと興味深く見たとの言葉に年齢差を感じさせられた。
後ででてくる、宮崎駿、山田洋次、倉本総、晩年の新藤兼人、大林宜彦 などが自分達にしか出来ない戦争前後の映像を残しておかなければと必死で撮って映像に残してている様に思えます。
『こんにちは、母さん』(2023日) 監督 山田洋次 主演 吉永小百合 大泉洋
・現代の東京・下町に生きる家族が織りなす人間模様を描いた人情ドラマ。
同じく山田監督と吉永主演の「母べえ」「母と暮らせば」に続く「母」3部作の3作目にあたり、劇作家・永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」を映画化した。
・とてもいい映画だったと満足しました。
吉永小百合がいい味をだしていました。もう一度見てもいいと思いました。
・なんだか吉永小百合が若くなったような気がしました。いつも爽やかな演技ですね。
会場はやっぱり高齢者「サユリスト」が多かったような…
私は山田監督の鋭い視点で、日常の細かい日常を描き出していくシーンが好きです。
それ以前の「母と暮らせば」とか「母べえ」もそうでした。
『ベイビー・ブローカー』Broker(2022 韓) 監督 是枝裕和
・子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを置いていく「赤ちゃんポスト(ベイビー・ボックス)」を介して出会った人々が織り成す物語。
・韓国の有名スターが多く出演。すんなりと楽しめた。一連のこの手の是枝作品の中では一番良いと思った。
『僕と幽霊が家族になった件』(2023 台湾)
・台湾や中国など東アジアや東南アジアに古くから伝わる風習「冥婚(めいこん)」を題材に描いたコメディ。
「冥婚」は生者と死者が行う結婚のこと。台湾などの一部地方に伝わる風習の場合は、未婚のまま亡くなると遺族が本来ご祝儀を入れる赤い封筒「紅包」を道端に置き、その包みを拾った者が死者と形式上の「結婚式」を強要されるというもの。拒否すれば罰が当たり、不幸になると言い伝えられた
・はじめての台湾映画のコメディ、楽しめた。
『君たちはどう生きるか』(2023スタジオジブリ) 監督 脚本 宮崎駿
・宮崎監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた、自伝的要素を含むファンタジー。
母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。
そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。
その青サギに導かれ、眞人は生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく。
・前宣伝が皆無だったので完全にジブリの作戦勝ちだったと思います。
ある意味裏切られたというか… 殆ど感動しませんでした。
・ストーリーはわかりにくいところもありましたが、絵が素晴らしいと思いました。
・ジブリ作品として集客力はあったと思うが、理解に苦しむ映画。
・宮崎駿はファンタジーの中に10代の子供の成長を描くなど、ある世界観があったが、「崖の上のポニョ」以来、感覚が高齢化しているので、それ以来宮崎駿作品に興味を感じなくなった。
『謀殺、下山事件』Willful Murder(1981日) 監督 熊井敬 主演 仲代達矢
・昭和24年に起きて今だに多くの謎を残す、国鉄初代総裁下山定則が列車線路上に轢断死体で発見された“下山事件”を改めて追求する。
・映文協の企画で埼玉会館小ホール満席でした。特に男性が多いのが印象的でした。
主役の仲代達矢の熱演は見事で、当時の主な俳優は全員出演してるのでは?と思えるほどの豪華な布陣で、事件の真相は未だ謎ですが昭和の歴史の貴重な1ページを見るような感動を覚え見応えある作品。
『私たちの声』Tell it Like a /Woman (2022伊 印 米 日)
・世界各国の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性を主人公に描いた7本の短編で構成されるオムニバス映画。
・それぞれの国の女性監督による女性の物語でとても面白かった。
日本は呉美保監督、主演 杏で育児と仕事に翻弄されるシングルマザーの多忙な日常をつづった「私の一週間」、自然な演技でとても良かった。MOVIXで観たが思わぬいい作品だった。
『エリザベート 1878』Corsage (2022 奥 ルクセンブルグ 独 仏)
・ヨーロッパ宮廷一の美貌と称されたエリザベートの40歳の1年間にスポットを当て、若さや美しさという基準のみで存在価値を測られてきた彼女の知られざる素顔を大胆な解釈で描き出す。
・エリザベートはコルセットで身体を締め付け、食事も果物一切れだけみたいだったが、宮廷を出て旅を続けたりしていたが、結局は常にいろいろなものにコルセットみたいに縛られた生涯だったという事らしい。
表題 Corsage 紐で締め上げる 胴着いわゆるコルセット。
『マイ・エレメント』Elemental (2023 米)
・ディズニー&ピクサーの最新作、火、水、土、風といったエレメント(元素)の世界を舞台に描く長編作品。
火、水、土、風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。
家族のために火の街から出ることなく父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていた火の女の子エンバーは、ある日偶然、自分とは正反対で自由な心を持つ水の青年ウェイドと出会う。
ウェイドと過ごすなかで初めて世界の広さに触れたエンバーは、自分の新たな可能性、本当にやりたいことについて考え始める。火の世界の外に憧れを抱きはじめたエンバーだったが、エレメント・シティには「違うエレメントとは関わらない」というルールがあった。
・日本語吹き替え版でウェイド役をやった「Kis-My-Ft2」の玉森裕太が素晴らしい。
『インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル』Indiana Jones and the Dial of Destiny (2023 米)
・「インディ・ジョーンズ」シリーズの第5作。前作から15年ぶりの新作
シリーズ第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』('81)から42年。80歳になったハリソン・フォードが、CGマジックの力も借りつつ、依然として無骨でユーモラスな考古学者、インディアナ・ジョーンズに扮して、歴史を変える秘宝"運命のダイヤル"を求めて、時空を駆け抜ける。
・ハリソン・フォードは全て加工して、しわも無く、スタント、CGを駆使して出来上がった作品。
「インディ・ジョーンズ」シリーズの第3作が一番良かったと思うので、期待外れの作品だった。
・ここまでして、ハリソンフードを起用しなければならなかったのだろうか?
『リトル・マーメイド』The Little Mermaid (2023 米) ディズニー
・アンデルセン童話を原作とする1989年製作の名作ディズニーアニメを、名匠ロブ・マーシャル監督が実写化したミュージカル映画
・終わったあとに耳に残るような音楽も、印象的な映像もなく、感動がなかった。
・実写化に向いていないテーマではないのだろうか。アニメの方がずっと良かった。
アリエールが黒人と言うのがやはり今までのイメージとだいぶ違う。
七つの海にそれぞれ人魚がいて大西洋の人魚というかもしれないが…
海の生物の描き方が「アバター ウェイオブウォーター」と比べるとお粗末、お金をかけていないか?
『怪物』(2023日)
・大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。
それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。
「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和監督 脚本 坂元裕二 音楽 坂本龍一、日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。
・焦点がぼやけていて、わけがわからない。話について行けず、消化不良の様な感じ、期待外れだった。
・今迄の是枝作品とは違うというのは是枝監督自身の脚本でない事が原因ではないか?
・学校教師の実態も表していたが、教師経験からみるとリアルに感じる。
父親(中村獅童)だけが救いようもなく悪い人物として描かれている。
結局は人間は見た目だけでは解らないという事なのでは?
『最後まで行く』(2023日)
・ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事(岡田准一)の姿を描いたクライムサスペンス。
2014年の同名韓国映画を、日本でリメイクした。
ある年の瀬の夜、刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていたが、妻からの着信で母の最期に間に合わなかったことを知る。
そしてその時、車の前に現れたひとりの男をはねてしまう。工藤は男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去る。そして、男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みる。
しかし、その時、スマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」というメッセージが入る。
送り主は県警本部の監察官・矢崎で、工藤は矢崎から追われる身になってしまう。
・わけわからぬ刺激だらけ。
『ムーランルージュ』 (2001米)
・舞台は1899年、パリの魅惑的なナイトクラブ、ムーラン・ルージュ。
作家を目指してパリに出てきたばかりのクリスチャン(ユアン・マクレガー)は、このクラブの花形スターであり高級娼婦のサティーン(ニコール・キッドマン)と恋に落ちる。が、彼女を我がものにしようとする公爵が登場し、悲劇が起こる。
・「ムーランルージュ!ザ・ミュージカル」(平原綾香主演)を観に行くので、参考にと観てみた。
ミュージカルはブロ-ドウエイが舞台で、オハイオ州から出てくる男性という事で、映画は参考には ならなかった。
映画は舞台美術の世界感が凄いと思った、ニコールキットマンも出世作で美しかった。
・)私はパリのこのムーランルージュに行った事があります。大体ここは劇場というより、ナイトクラブで、このすばらしい余興が行われるので、ある程度お色気ムンムンという事は免れません。
フランスは一場面の色調が全て3色で収まっています。
グラジュエーションはあるので、単調ではないのですが、どんなに複雑に見えても色調は3色。
フランス映画でも画面ごとに、大体これで収まっています。実際の街行く人々の服装も。
パソコンで検索して出してもらったフランス映画とミュージカルの衣裳を見比べると、違いが表れていると思います。
『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』Carol of the Bells (2021ウクライナ ポーランド)
・1939年1月、ポーランドのスタニスワヴフ(現ウクライナ、イバノフランコフスク)。
ユダヤ⼈が住む母屋に、ウクライナ⼈とポーランド⼈の家族が店子として共に暮らす。
民族は違っても、音楽家の両親の影響を受け、歌が得意なウクライナ⼈の娘ヤロスラワが歌う、ウクライナの民謡「シェドリック」=「キャロル・オブ・ザ・ベル」を通し、交流を深める3家族だったが、間も無く第2次大戦が開戦。スタニスワヴフは、ナチス・ドイツによる侵攻とソ連によって占領され、ポーランド人とユダヤ⼈の両親たちも迫害によって連⾏、娘たちだけがスタニスワヴフの家に残される。
そんな中、ウクライナ⼈の⺟であり歌の先⽣でもあるソフィアは、残されたユダヤ⼈の娘ディナ、ポーランド⼈の娘テレサの 3 ⼈の娘たちを⾃分の娘と分け隔てなく、守り通して⽣き抜くことを誓う…
・シネスイッチ銀座で観て来たが、親が収容所に送られ孤児となった子供達守ってやると言う話。
予告でみていたが、予告以上に感動した良い映画だった。
『シモーヌ』Simone (2023仏)
・1970年代にフランスで女性の権利を確立と社会から見捨てられた人々の人権を守るために戦い、対話による欧州紛争回避のためEU支持の活動を行い、女性初の欧州議会議長となったフランスの政治家シモーヌ・ベイユの人生を映画化。
1974年、パリ。カトリック人口が多数を占め、男性議員ばかりのフランス国会で、圧倒的な反対意見をはねのけて中絶法の可決を実現させる。
女性のみならず、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など、弱者の人権のために闘い続けた。
その不屈の意志は、かつて16歳で家族とともにアウシュビッツ収容所に送られたという過去の体験の中で培われたものだった。
・女性監督 オドレイ・ディワンによる作品 同監督は下記の問題作も出している
『あのこと』(2021仏)
法律で中絶が禁止されていた1960年代フランスを舞台に、望まぬ妊娠をした大学生の12週間にわたる戦いを、主人公アンヌの目線から臨場感たっぷりに描く。
・シモーヌ フランスに最も愛された政治家。ユダヤ人として、収容所での体験など多くを学べる。
中絶の問題はやはり、女性が声を上げなければいけない事。これを若い女性監督が取り上げた事は注目に値する。
シモーヌのファッションが素晴らしく、女子大の時の先生方のスーツ姿を思い出した。
『ぼくたちの哲学教室』Young Plato (2021 アイルランド 英 仏 ベルギー)
・北アイルランドのベルファストにある私立男子校で実践されている教育を記録したドキュメンタリー
・初めて行ったミニシアター シモキタK2でみた。
哲学の授業を通して生徒たちに向き合う、魅力ある校長先生、男の子たちがとにかく可愛い。お薦め作品。
『サントメール ある被告』Saint Omer (2022 仏)
・清澄のミニシアター 若い女性監督によるもの
『アダプション ある母と娘の記録』 (1975 ハンガリー) 監督メサロス・マルタ
・工場で働いている43歳の女性カタは夫を亡くし、現在は既婚者と不倫関係にある。
カタは子どもを設けることを望んでいるが、愛人はそれを拒否する。
そんなある日、寄宿学校で暮らすアンナと知り合ったカタは彼女の面倒を見ることになり、歳の離れた2人の間には奇妙な友情が芽生えはじめる。
・ミニシアター上田劇場(長野県)で観た。90歳を越えた女性監督による作品に感銘を受けた。
メサロス・マルタ 1931年生まれ、スターリン粛清で父親を亡くし、母も彼女を出産したときに死亡。
旧ソ連の養護施設で育ち、そのあとハンガリーに帰郷。1968年から映画を撮り始め、女性で初めて1975年にベルリン国際映画祭銀熊賞をとった。今年はじめて、日本でその作品が公開
『帰らない日曜日』 Mothering Sunday (202英)
・原題 Mothering Sunday 母の日のこの日は使用人は自由に過ごせるお暇をもらえる日。
この日、孤児院出のメイドが名家に入って、そこの娘の家族と婚約者の家族がピクニックが行われる事になっていた。
彼は使用人も誰もいない自宅にピクニックに行く前に、このメイドを誘い入れ、遊んだ後、車を運転し、ピクニック会場に向かう途中事故死する。
・)イギリス映画らしい文学的で映像も美しい映画。こういう映画はホットする。
『コッホ先生と僕らの革命』 Lessons of a Dream (2011独)
・ドイツにおける「サッカーの父」と称されるコンラート・コッホを描いた作品
『君と歩く世界』(12仏 ベルギー)
・シャチの調教師がは水中ショーでの事故で両脚を失い絶望に打ちひしがれていた時、知り会った男性との話。
・)主演のマリオン・コディアールの表情の美しさが目立つ。
『There will Be Blood ゼア ウイル ビー ブラッド』 (2007米)
・富と権力を手にした山師の破滅的な人生を描く衝撃作。
・)主演のダニエルデイ・ルイスの圧巻の演技に圧倒される。アカデミー賞も受賞。
同じ石油を掘り当てる「ジャイヤンツ」(1956 米)のジェームス・ディーンがなんと下手だったかと思った。
『親愛なる同志たちへ』Dear Comrades (20露)
・冷戦下の1962年にソ連で実際に怒った民衆弾圧事件を描く。
・)天安門事件もそうだが、政府に反対する民衆は捕らえられ、食料、仕事も与えず、殺害、するやり方に
本当に理解できない、現在もウクライナ批判も自由にできず、このような弾圧を恐れているのではと思った。
『ベルイマン島にて』 (21仏 ベルギー)
・スエーデンの巨匠イングルマー・ベルイマンゆかりの島を舞台に綴るドラマ。
・)観光地になっているゆかりの島、ただ映像は美しい。
『象の背中』(07日)
・秋元康 原作小説を映画化。 主演 役所公司 若きサラリーマン癌患者の余命半年の事。
・象は死を覚悟したとき群れから離れ死に場所を探す。
・)中流のサラリーマンの住まいにしては立派すぎる、こんな素晴らしいホスピスとは?ちょっと現実離れの感じ。
癌を受け入れるにはもっと厳しい現実があるはず、秋元康の想像の範囲にしか見えない。
『大河への道』 (22日)
・200年前に初めて日本地図を作った伊能忠敬に隠された秘密を、現代と過去の2つの時間軸を利用し、うまく表現。
・)時代が変わっていく事など、気にならず、スケールの大きい映画。楽しめた。
『康熙帝 ~大河を統へる王~』 (22中)(全40話) 中国TVシリーズ
・清の康熙帝と黄河の氾濫と洪水に奔走する男たちを圧倒的スケールで描く本格的時代劇。
・)河幅の測量を冬の凍った河を足で測っていくのが、伊能忠敬たちが足で測っていくのと同じなのは面白かった。
◆ドキュメンタリー
『瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと』(22日)
・2021年11月に99歳で没した作家で尼僧の瀬戸内寂聴のドキュメンタリー。
監督は、17年間にわたり瀬戸内寂聴に密着して撮影を続けたNHKディレクター中村裕。
・)老いゆく女性の姿を映し取る男性の目線が印象的だった。
女性であれば共感とか憐れみの感情が入るのではないかと思う。
『ロスト オブ レオナルド 史上最高額で落札された絵画の謎』 The Lost Leonardo (21 デンマーク 仏)
・怪しげなオークション会社を通して購入された1枚の絵(45.4㎝x65cm木製クルミ材パネル)
何層もの修繕箇所を取り除くと、そこにイエスキリストを描いた肖像画の見事な筆致が現れ、その瞬間から、この絵は富と名声と権力を求める人々に翻弄され始める。
絵の真偽が議論され、2017年法外な金額508憶円でサウジアラビアの石油王が落札。
ルーブル美術館でレオナルドの作品の特別展示会に出す事を交渉したが、サウジアラビアは断った。
サウジアラビアが今後石油だけでなく、観光業に力をいれることとなり、世界一ともいわれる美術館を創り、そのこけら落としにこの絵を出すまでは世に出さないと決めたとか。
・)Zoomでは時間がなく、話さなかったが、私はこのドキュメンタリーが一番面白く感じていたので、書かせていただきます。
画像に出てきた絵が素晴らしく、世界の救い主 キリスト像、ダヴィンチの凄さが感じられ、本物だと思えた。
キリスト教と関係のなさそうなサウジアラビア石油王の手にあるといううのも考えてしまう。
by sscinema
| 2023-09-13 22:27
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