2022年6月22日 Zoomシネマ同好会の報告
2022年 06月 28日
4ヶ月ぶりでZoomミーティングをいたしました。
今回は6人で各自お茶とお菓子を用意して、映画情報を見ながら楽しくお喋りしました。
劇場公開の新しい映画についてお話を聴いて、今後のTV放映の時は思い出しながら鑑賞したいという気になりました。
以前話題になった映画に追いついた私はやっとお仲間に入れていただいた感じでおります。
今回 Filmarks という観た映画の他人の評価や自分も登録すれば評価コメントを残す事が出来、鑑賞記録も残す事が出来るサイトを紹介してくださいました。
興味のある方はアプリを取り込んで活用して、また鑑賞力が広げるツールとしましょう。
登録すると使い勝手が広がります。
=Filmarksについて=
スマホではアプリを入れます。使い方の解説なども。
パソコン版はアプリのダウンロードは不要でお気に入りに入れて使えます。
次回 Zoom ミーティングは 間隔があきますが、10月26日(水)1:30~3:30を予定しております。
■今回話題になった映画
・あらすじ等 *みなさんのお話より ・)YOKOの考え
『わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯』(22日) 埼玉会館
*千代子は治安維持法の犠牲者になった。治安維持法に触れ、死刑になった人はいないが、拷問等により死亡した人が多数ある。自由な発言を制限された国も多いが、日本もいまだに色々な形で圧力がかかっている事も多い、このように映画を作り、それを観る人等により活動を発信し拡大していく事は大切なのではないか?
・)活動中に知り合った東大生が伴侶となるとは、この頃から東大生と東京女子大生との縁はできていたのですね。
『食の安全を守る人々』(21日)ドキュメンタリー 埼玉会館
・ 国内外で農と食の持続可能な未来図を模索する人々を取材し、メディアが伝えない食の裏側に迫ったドキュメンタリー。
アメリカの小麦の農薬の使用の数値が高く、アトピーや学習障害児などが増えている事から、お母さんたちが立ち上がり反対運動が行われ、有機作物の売り場も増えている。EUでも問題視されている中、日本はアメリカの作物を受け入れるため規制が緩くされている。
『東京クルド』Tokyo Cruds (21日) ドキュメンタリー 赤羽の本屋で自主上映
・日本で生きる2人のクルド人青年を5年以上にわたって取材し、日本におけるクルド難民の実情を切り取ったドキュメンタリー。
故郷での迫害を逃れ、小学生の頃に日本へやってきたトルコ国籍のクルド人のオザンとラマザン。
難民申請を続け、入管の収容を一旦解除される仮放免許可書を持つが、身分は不法滞在者だ。
『二十五、二十一』 韓国ドラマ Netflix
・経済危機に揺れる1998年という韓国の時代を背景に、夢を奪われた若者たちのジレンマと成長を描いたヒューマンドラマ。
*脚本、演出、演技、音楽、どれも素晴らしく、胸がキュンキュンするドラマ(16回)。
『嵐が丘』(39米) 監督ウイリアム・ワイラー 出ローレンス・オリヴィエ
*幼いころからブロンテ作の本に親しんでいたので、期待してNHKBSでみたが、映像も英国らしさが生かされてなく、オリヴィエも魅力でなかった。
・)本当に古いもので、米国監督ウイリアム・ワイラー、オリヴィエ初の米国映画出演。
やはり米国人には英国の良さを引き出せていない。
膨大なストーリーを表現するにはあまりにも時間少なく、ヒースクリフの事が描かれていない。
周知の物語と思われていたのでしょうか?
後に出来た数々の作品の様にヒースクリフの生い立ち、キャサリンの結婚を知って、米国に渡り財をなし、英国に 戻り、没落した実家(幼少時養子として育ち,義兄に虐待を受けた)を買い取る事とか、キャサリンの不幸な生活など詳しく表現されていたから、比べると愛の深さが理解出来ないかもしれません。
『流浪の月』
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうの小説を、李相日監督が広瀬すず、松坂桃李の主演で映画化。
*ロリータコンプレックス(大人との愛を感じられない)を扱った映画
なんとも切ない映画。 松坂桃李が好演。
『荒野に希望の灯をともす』(22日)ドキュメンタリー 埼玉会館
2019年、アフガニスタンで用水路建設に邁進する中武装勢力に銃撃されて死去した医師・中村哲の足跡を追ったドキュメンタリーアフガニスタンとパキスタンで35年にわたり、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた中村哲医師。
現地の人びとにその誠実な人柄が信頼され、医療支援が順調に進んでいた2000年、アフガニスタンの地を大干ばつが襲う。
農業は壊滅し、人びとは渇きと飢えで命を落とす中、彼は医療行為のかたわら、大河クナールから水を引き、用水路を建設するという事業をスタートさせる
*埼玉映画文化協会主催。満席でした。TVで放送された作品に付け加えられたドキュメンタリー映画。
『ウェディング・ハイ』(22日)
・芸人バカリズムのオリジナル脚本による、結婚式を舞台に描いた群像コメディ。
*役者を芸人ではなく、篠原涼子(ウェディングプランナー)、新郎・中村倫也、新婦・関水渚、元恋人・岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL)が演じ、爽やかなコメディーに仕上がり楽しめた。
『大河への道』(22日)
「伊能忠敬物語」。中井貴一、松山ケンイチ、北川景子らキャストがそれぞれ1人2役を務め、現代を舞台に繰り広げられる
大河ドラマ制作の行方と、200年前の日本地図完成に隠された感動秘話を描き出す。
千葉県香取市役所では地域を盛り上げるため、初めて日本地図を作ったことで有名な郷土の偉人・伊能忠敬を主人公にした
*中井貴一は大好きな俳優です。
襖を開けると、完成された地図が広げられた場面は圧巻でした。測量を歩数で出していくのも感心した。
伊能忠敬の記念館も行ったことがあるが、現代の地図とほとんど変わらないのに驚いた、大河→製作する大河ドラマ
現代と映画製作で200年前の時代が交互に描かれ、とてもいい映画で楽しみました。
『ちょっと今から仕事やめてくる』 (17日)
北川恵海の同名ベストセラーを福士蒼汰主演で映画化。
仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていたサラリーマンは、疲労のあまり駅のホームで意識を失い電車に跳ねられそうになったところを、ある青年に助けられる。結局最後は会社の仕事を辞め、青年と遠い南の島バヌアツでいきいきと暮らしている。
*以前Kさんが薦めて下さっていた作品ですが、遅ればせながら、NHKで放送されたので、何人かの人が観て、みんなとても良かったという感想でした。
このような悩みを抱えたサラリーマンが都会の交差点をあるいているのでは、このように解放の道を見つけてほしい。
福士蒼汰が爽やかで自然でとても良く、黒木華がピシッと決まっていた役者根性には驚く。
『Plan 75』(22日)
75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本を舞台に、その制度に翻弄される人々の行く末を描く。
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。
満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・施行され、当初は様々な議論を呼んだものの、超高齢化社会の問題解決策として世間に受け入れらた。
年齢による命の線引きというセンセーショナルな題材を細やかな演出とともに描く。
早川千絵監督、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門、カメラドールのスペシャルメンション(次点)
*近未来の日本で高齢者が多くなったので間引き政策として考えられたプラン
今映画館で上映中で高齢者でいっぱいだった。75歳ではこのplanはまだ受け入れられないという怒りみたいな気持ちになった。観客もみんなそんな感じを持っているように見えた。
倍賞千恵子は78歳という設定だが、ずっと老けて見えた。
*「75歳代の人にお薦めしてもいいですか?」「リアル過ぎと感じる人はダメです。サラっと受けて反発するようでなくては。
*「【Plan 75】に入ると、10万円もらえます」 「10万円では安い、せめて100万円ですね」
・)70代はまだ先があります、体力があります。80代に入って先には老いしかなく、湧き上がる体力の乏しさに愕然とします。
【Plan 85】ならばすんなりと受け入れられるのでは? 物議を醸すように75としたのかもしれません。
『シン・ウルトラマン』(22日)
*話題となっているので観た。宇宙戦争的なものでストーリーは希薄で、豪華キャストに見合わない気がする。
『死刑にいたる病』(22日)
・監督:白石和彌、櫛木理宇の小説「死刑にいたる病」を映画化したサイコサスペンス。
鬱屈した日々を送る大学生・雅也(岡田健史)のもとに、世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届く。
*ホラーは敬遠していたが、恐い場面は指越しに覗きながらも興味深い展開を追った作品。拷問シーンはさすがにきつくひとりでは見ないで下さい。
一見いい人そうに見える阿部サダヲも白い歯並びを見せてニコリとするように監督に言われたそうだが、歯並びや色は人格を表すと、他の作品などを思い出し、ちょっとした発見でした。
『ゴーストバスターズ~アフターライフ~』(21米)
・幽霊退治に挑む冴えない科学者たちの奮闘をユーモラスに描き、1980年代に世界的ブームを巻き起こした「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ2」の続編。前2作の監督アイバン・ライトマンの息子で、ジェイソン・ライトマンがメガホンをとり、ゴーストバスターズのメンバーの孫娘の活躍を描く。
*ゴーストといっても結局は悪魔との闘いで、キリスト教の信念が根差し、いろいろな事がキリスト教の常識に基づいている。
ただのコメディアンのドタバタではないから、3作まで続いているのだと思う。
*大きな天使の像にゴーストが宿っていると、それをウクライナの兵士だと言うところがあるが、今の注目のウクライナ40年前から起きていて、今始まったことではない事も解ってくる。こんな事を気付くのは映画観賞の面白さではないでしょうか。
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』My Salinger Year (20アイルランド 加)
・「ライ麦畑でつかまえて」等で知られるアメリカの小説家J・D・サリンジャーへの世界中からのフアンレターの処理をを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を映画化。
*サリンジャーへの手紙を取り次ぐ役割をしているのにみんなシュレッダーにかけるところは驚いた。このような映画が作られている事はアメリカ社会にはサリンジャーが深く浸透していると思うが、日本の今時の若い者にはぴんと来ないのではないか、それにつけても昔はハリウッド映画に対して一目置いた感があったが、今は邦画もいいものが出てきているのではないかと考える
『トップガン マーヴェリック』 Top Gun Maverick (22米)
*ジェニフア―コネリー「ワンスアポンアタイム イン アメリカ」が好きなので観た
*第1作『トップガン』(1986米) 36年後に製作された作品。現在世界で興行成績が1位となっている。
トム・クルーズも60歳の年齢ながらも頑張っている。
アメリカは現在徴兵制度ではなく、志願兵制度なので、空軍の宣伝のために、国が映像も飛行機など全面的に協力してる為これだけ迫力あるものが出来る。
『ブリジットジョーンズの日記』Bridget Jone’s Diary (2001米、英、仏゙)
*米国女優 レネ・セルヴィガー は体重も増やし、英国なまりに挑戦したとの事。日本はもとより、米国のOLとは違う事が覗えた。
*ブリジットは上司と金持の男性マークダーシー(コリン・フアース)との結婚相手として選択にとまどうが、これは脚本を担当した ヘレン・フィルティングが「高慢と偏見」で現わされている“英国の女の子は金持の男性に嫁ぐ事の夢を持っている”という習わしを入れたいという事で、マーク・ダーシーという人物を設定したとの事。
ブリジットの日記はシリーズ化され、今まで3作作られたが、老年になってボロボロの状態のブリジットの姿を描いているとか。
『ドライブ・マイ・カー』 (21日)
・舞台俳優で演出家の男は、妻と穏やかに暮らしていた。
そんなある日、思いつめた様子の妻がくも膜下出血で倒れ、帰らぬ人となる。
2年後、演劇祭に参加するため広島に向かっていた彼は、寡黙な専属ドライバーの女と出会い。
これまで目を向けることのなかったことに気づかされていく。
*3時間、重いテーマで疲れてしまいました。また見たいとは思いません。
前回話題になった映画ですが、次の感想もでました。
亡くなった奥さん(霧島れいか)がカリスマ的な重要な存在いい役だったのに、授賞式等に何故出ないのが?
*北海道に行った時はとても良かった。人にはそれぞれに考え方があり生きている事を考えさせられた。
『ツユクサ』 (22日)
・海辺の田舎町でひとり暮らしている49歳の女性。
彼女は、気の合う職場の仲間たちと楽しいおしゃべりをしたり、親友である10歳の少年と遊びに出かけたりと、
明るく日々を過ごしていた。そんな何気なくもかけがえのない日常の中で、女性はそれぞれに事情を抱えた周囲の人々と、さまざまな人間模様を織りなしていく。
*軽い話だが ほのぼのとしたいい映画だった。ツユクサを使って草笛を作る。小林聡美、松重豊出演
*主題歌が中山千夏。彼女のアイドル時代の歌「あなたの心」。Oさんがきれいな声で歌ってくださいました。
今後機会があったら、この事を思い出しながら観ましょう。
『ギルバート・グレイプ』(93米)
・アイオワ州の田舎町。ギルバート(ジョニー・デップ)は食料品店で働きながら、知的障害を持つ弟(ディカプリオ)と夫の自殺から立ち直れず7年間も家を出たことのない肥満の母、2人の姉妹たちとの生活を支えていた。
家族の世話に追われる日々に悶々とする彼は、ある日、トレーラー・ハウスで旅する女と出会う。
*デカプリオの障害者の演技は抜群だった。ジョニー・デップも若かった。
・)アメリカは「ノマドランド」もそうですが、定職がなく、トレーラーハウスに住み、職を見つけ、その日暮らしをする開拓時代とさして変わらぬ底辺の階級の人々とが、地方の広い広い土地で生活しているのです。
狭い日本とは違い、ひとくくりに出来ない世界を映画では表現してくれる。いいですね映画といううのは!
『ライオン 25年目のただいま』 Never Give up (54米)
・インドで生まれ育つも5歳の時に迷子になり、その末にオーストラリアへ養子に出された若者。
以後25年、不自由なく暮らしながら成長したが、どこか欠落感を拭えずにいた。
Google Earthのマップで名前も覚えていない故郷を探し出し、産みの母の元を訪ねる。実話。
=ライオン の意味=
インドでサルーが迷子になった時5歳。きちんと発音出来ず、サルーと名乗っていた。
本当の彼の名前はシェルウ → ライオン
*とても感動的ないい映画だった。人間は自分のルーツは知りたいのですね。
『麗しのサブリナ』 (54米)
*オードリー・ヘプバーン出演楽しかった。
かつて流行した細いサブリナパンツが話題になりましたが、お若い方は解らなかったのでは?
『ウエストサイド・ストーリー』 West Side Story (21米) スピルバーグ監督
『ウエストサイド物語』(61米)
*旧作品は歌と踊りが主でミュージカル仕立てだったが、新作はニューヨークの裏町をセットで再現し、現実的な感じ、
旧作はナタリーウッドなど主役は歌は吹替えだった為、本格的ミュージカル感があったが、今回はみんな本人が歌っているので、自然な感じ。
*旧作でプエルトルコ人組のアニタ役 リタ・モレノ(新作でも出演)がアカデミー賞助演女優賞を取っていたが、今年のアカデミー女優助演賞はアニタ役 アリアナデポーズが受賞、表現し易い役だったのでしょう。
やはり名監督による作品はなんとなく見応えがあるものだと感じます。
『1917命をかけた伝令』 1917 (19英米)
・第一次世界大戦の塹壕戦を舞台に2人の若きイギリス兵が伝令を届ける一日を全編ワンカット風に撮影している。
サム・メンデス監督。第92回(2020年)アカデミー賞では撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠。
*第一次大戦時の通信手段の乏しさを痛切に感じさせられる。
塹壕の中、死体の中をはいずり回る、生きているか、死んでいるかの世界、本当に戦争とは何なのだろう。
国のため、という意味がわからない。恐ろしい。 この歴史を何故学ばないのだろう。
*ワンカットの撮影の迫力は充分にでていた。エピソードに16週間のリハーサルをやったと言う。
by sscinema
| 2022-06-28 19:13
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