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東京女子大学同窓会埼玉支部映画好きのお喋りの会


by sscinema

12月9日  第27回SSシネマ同好会の報告 

しばらくぶりの方、新しく入られた方、前日に海外旅行から帰国され、旅行中に怪我をなされて、松葉杖ながらもお出でになりいつものように新しい映画についてお話下さった方など、8人のお集まりでした。

今回のお菓子はクリスマス菓子シュトレンをご用意しました。


        YOKO


◆今回話題になった映画 あらすじ等 みなさんのお話より ・)yoko の考え

『 永遠の門 ゴッホの見た未来』 AtEternity’s Gate 18米英仏)

・ゴッホの伝記映画

ウイレム・デフォーがゴッホそっくりですごくよかった。ゴッホの絵にでてくるアルル地方の映像が奇麗。
耳を切った絵が左と右が違うという話になって、鏡を見て描いたからだという事で納得しました。

・)外国の俳優さんの上手い人はどんな役でもなりきって凄いなといつも思います。デフォーはこれでヴェネチア映画祭男優賞を取っています。ジュリアンシュナーベル監督が来日の舞台挨拶で「ゴッホを可哀そうな画家だとは思っていない。彼は自分がいたい場所で描きたい絵を描いた。」と言っていました今までのゴッホの映画とは違った絵を中心に美しい作品ではないでしょうか。  

  

『ジョーカー』Joker19米)

ホアキン・フエニックス、ロバートデニロ 出演 DCコミックス「バットマン」に登場する最強の悪役ジョーカーが誕生する経緯を描く大道芸人だった男がさまざまな要因から凶悪に変貌する。ヴェネチア国際映画祭で作品賞金獅子賞受賞

*怖い映画だった。


『ひとよ 一夜』 (19日) 

・タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。

こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。運命を大きく狂わされた残された3人の兄妹は、事件のあったあの晩から、心に抱えた傷を隠しながら人生を歩んでいた。そして15年の月日が流れ、3人のもとに母こはるが帰ってきた。

監督白石和彌は、家族という普遍的なテーマに観る人の心を大きく揺さぶる。母親は子供たちを執拗な暴力から守るために父親を殺め、そのひとよ(一夜)の出来事で家族の人生は大きく変わってしまう──。「何故こうも家族から逃れられないんだろうと考えた」「自分が家族にどんな思いを持っているのか発見できる映画」「家族に対して何か抱えて生きている人に許されて欲しい」と語るのは、稲村家の兄妹を演じた主演の佐藤健鈴木亮平松岡茉優

Humanドラマ. 母親役の田中裕子がいい。


『マチネの終わりに』19日)

・東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を

映画化。 福山雅治、石田ゆり子主演。 パリでの公演を終えた世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史は、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子と出会う。2人は出会った瞬間から惹かれ合い、心を通わせていくが、洋子には婚約者があった。

そのことを知りながらも、自身の思いを抑えきれない彼は彼女へ愛を告げる。しかし、40代の2人をとりまくさまざまな現実を前に、二人の思いはすれ違っていく……

原作の方がずっと良かった。福山の容貌が落ちたと感じた。

・)日本人には外国映画のような大人の恋愛、パリ、ニューヨークに溶け込んで恋を操るのはまだまだなのですね。


『人間失格 太宰治と3人の女たち』19米) 

写真家・蜷川実花4本目の映画監督作として選んだ題材が、文豪・太宰治。圧倒的な人気と才能を持ちながら、どこまでも酒と恋に溺れ、その悲劇的な最期は多くの人の知るところとなっている。今作は、大ベストセラー人間失格を映画化するものではない。

当時、日本中を騒然とさせた文学史上最大のスキャンダルの真相に迫りながら、太宰がいかにして、この不世出の傑作を

完成させるに至ったのかを描いたオリジナルの意欲作である。タイトルの副題にあるように、太宰を取り巻く3人の女たちの存在感は今作に必要不可欠なものとなっている。宮沢りえ沢尻エリカ二階堂ふみ。要は、女優という仮面をかぶった各年代の化け物が、蜷川組が放つ甘美な香りに誘われ、女性の持つ恐ろしさを嬉々とした面持ちで体現している。

*太宰を演じた小栗旬は彼以外誰がやれるかと思える程の出来栄え。三島由紀夫の高良健吾はミスキャスト。蜷川実花の映像美は彼女にしかできない。二階堂ふみ、問題の沢尻エリカ、宮沢りえの3人も雰囲気がそれぞれによく表されていた

 

『ワンス ・アポン ・ア ・タイム ・イン ・ハリウッド』Once upon a time in Hollywood  19米) 

クエンティン・タランティーノの9作目となる長編監督作。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットという2大スターを初共演させ、落ち目の俳優とそのスタントマンの2人の友情と絆を軸に、1969年ハリウッド黄金時代の光と闇を描いた。

・)CGがあまりまだ使われていないこの時代、スタントマンは活躍していました。ブラッド・ピットはそのころ有名なスタントマン出身の バート・レイノルズと重なり、とても良く演じていたと思います。ハリウッド全盛の時にロスに滞在していたので、さすがタランティーノ見事にその当時を映しだしたと思います。映画好きのアメリカ人には懐かしく楽しめる作品だと思います。


『イエスタディ』Yesterday   19英)

 ・“イエスタデイ<昨日>”まで、地球上の誰もがザ・ビートルズを知っていた。しかし今日、彼らの名曲を覚えているのは世界で一人、ジャックだけ・・・ ジャックは突然、信じられない不思議な世界に身を置くこととなってしまった!自分以外ビートルズを知らない世界でビートルズの不朽の名作を借りて成り上がる話。

*タイムスリップする話。とても面白かった


『真実』 The Truth about Catherine     19日仏)

全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の

<真実>をやがて知ることになる――。是枝裕和監督最新作。 国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ),アメリカで脚本家

として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノッシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサンホーク)、彼等の娘、ファビエンヌの現在パートナーと元夫、長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族。 そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。

・)日本で、日本人の女優さんの話でつくればいいのでは?

 是枝監督がこれらの女優を全然使いきれてない気がする。女優達も違和感を感じているのが見える。

 しかし日経の万華鏡というコラムの批評は是枝監督の家族の掘り下げとか外国の女優達が素晴らしいと出ていたので、私の理解が浅かったのだと思います。TV放送されたら、じっくり見直すつもりです。


『蜜蜂と遠雷』19日)
・直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の同名小説を、松岡茉優、松坂桃李、「レディ・プレイヤー1」の森崎ウィンら共演で実写映画化。ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。 

 *音楽、映像もうつくしく、コンサートに行って名演奏を堪能した気分にひたれた。 原作本よりもよかった。


『存在のない子どもたち』  (18レバノン) 

レバノンの女性監督が、貧しさゆえに親からまともな愛情も受けることができずに生きる12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。監督演じる弁護士以外はすべて素人俳優。カンヌ国際映画祭』コンペティション部門審査員賞、エキュメニカル審査員賞 ...

*出生届がなく、法的に存在を証明できない人、生理が始まった女の子は売られたり、国民としての存在がない。深い映画。終わりがはっきりと結論が出ないまま終わる。

・)中東の映画はいつもラストシーンは完結なく終わる。見る人に考えさせる手法が多い。


『帰れない二人』Ash is Purest White  (18中仏)               

中国の名匠ジャ・ジャンクーが、ひと組の男女がたどる2001年から18年間の物語を、変わりゆく中国を背景に描いた人間ドラマ。

*雄大な景色と一途な恋愛、中国映画はすばらしい。


『マイ・インターン』The Intern (15米)

ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイというオスカー俳優が共演を果たしたヒューマンドラマ。年齢・性別・地位も違う男女が出会い、徐々に友情を育んでいく過程を描く。  

*デニーロがシニアインターンとして会社に入ってくるが、だんだんと若い人には出せない味わいを発揮していく様子をよく描いている。


『オデッセイ』 The Martian (15) 
火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた
*たった一人火星に残された植物学者の彼は自分の排泄物を肥料として野菜を育てサヴァイヴァルに努める事など面白かった。


『アナと雪の女王2』 Everythingis Cool 2
  (19米)
アレンデール王国を治めるエルサとアナの姉妹は、深い絆で結ばれ、幸せな日々を過ごしていた。だが、エルサにしか聞こえない不思議な“歌声”によって、姉妹は未知なる世界へと導かれる。それは、エルサの“魔法の力”の秘密を解き明かす、驚くべき旅の始まりだった…。
なぜエルサに力は与えられたのか?アナとエルサに加え、前作で大事な仲間となったクリストフとオラフと共に歩む先で待ち受ける冒険と明かされるすべての秘密とは一体・・・
・)病後間もないSさんはこの会でお話するために映画館でこの作品を観て、パンフレットを購入し、内容など詳しくお話してくださいました。まだ上映中だと思いますので、近日中に行ってみたいと思います。


『アパートの鍵貸します』 
TheApartment
 (60米)
ビリー・ワイルダー監督の代表作ともいえるシチュエーションコメディ。出世と上司へのゴマスリのため、自分のアパートを愛人との密会場所として重役に提供するバクスター。お調子者の彼は出世街道に乗り意気揚々とするが、思いを寄せていたエレベーターガールまでもがアパートを出入りするひとりと知り、愕然とする。ワイルダーはこの作品で念願のアカデミー監督賞を手にした。

 ジャック・レモン、シャリ-マックレーン主演

・)小気味良いセリフ回し、ジャクレモン、シャーリーマックレーンの好演、何度もいつ観ても、いい映画だと思います。

            

この様に色々な視点から見た映画のお話を聞いておくと、チャンスがあったら、是非この事を思い出しながら楽しみたいと思います。 
ありがとうございました。次回もまたいろいろなお話を楽しみにしております。

    

第29  

日時 2020323(4月曜日)

場所  下落合コミュニティセンター 4階 第4集会室

◎ ご注意 3月のシネマの会は会場の都合により、3月23日 第4月曜日 になりました。


by sscinema | 2019-12-23 21:43 | 報告 | Comments(0)