2018年12月10日 第24回SSシネマ同好会の報告
2018年 12月 13日
YOKO
幸いまださして寒さも厳しくない日で安堵しました。
お忙しい中9人の方が集まって下さいました。
だんだん記憶が危うくなり、どんどんと忘れていって、録画再生が終り、消去したとたん、どんな映画だったかしらと、ゾーとなってしまう事がしばしばでどうしようと思っていましたが、お話をお聞きすると、私程ではなくても皆さんが少なからず感じ始められている方いらっしゃるように思えました。
集中力がお若い方とは違ってきているのでしょうか。
それでも、皆さんこのお集まりでいろいろとお話くださり、映画は自分で自由に許容できる素晴らしいものですね。
クリスマスシーズンなので、お菓子はシュトレンをアルピーノのお菓子やさんで求めました。
◆今回話題になった映画
・あらすじ *みなさんのお話より YOKO コメント
◆『ボヘミアン ラプソディー』 Bohemian Rhapsody(18英米)
・世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく
*一番多くの方が観て、意外に感動した作品。
早速TSUTAYAに行ったがDVDが無かったとの事でした。私が考えるに実物のDVDをみたら見劣りすると映画配給社が止めたのでは?YouTube で見つけました。
このフレディの絶頂期のDVDを観て来たので、私はこの俳優では満足はできませんでした。
お話していたオペラ歌手カバリエとのデュエットBarcelonaもリンクしてみました。
◆『わが母の記』(12日)
・井上靖の自伝的小説「わが母の記」を、原田眞人監督が映画化。
役所広司、樹木希林、宮崎あおいら実力派キャストで10年間にわたる親子、家族の愛を描く。
昭和39年、小説家の伊上洪作は、父が亡くなり母・八重の面倒を見ることになる。
幼少期に母と離れて暮らしていたため距離を置いていた洪作だったが、妻や3人の娘、妹たちに支えられ、自身の幼いころの記憶と八重の思いに向き合うことに。八重は薄れゆく記憶の中で息子への愛を確かめ、洪作はそんな母を理解し、次第に受け入れられるようになっていく。
*役所広司、樹木希林 はさすがに見ものだった。昭和39年ごろだが、家族で主人公の作家の出版される本に朱印を押している場面があり、印税の意味が解った。
◆『郡上一揆』 (2000日)
・江戸時代宝暦年間に郡上藩で起こった大規模な百姓一揆である郡上一揆に参加した農民の側から描く。
*救いがない映画。有名な俳優が出演。
◆『カメラを止めるな』(17日)
・映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督は上田慎一郎。とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟で
ゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。
*後半は良かった。映画製作の裏方の事がよくわかった。 300万円の製作費で28憶円の興行収入。
・1980年5月に韓国でおこり、多数の死傷者を出した光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマ。
*光州事件で実際に合った出来事をフィクションも交えて娯楽映画としても面白く、かつ歴史を学べるようにも作られていました。
来年さいたま芸術劇場でもやるそうです。
◆『はじめてのおもてなし』Welcome to Germany(16独)
・難民の青年を家族の一員として迎え入れようとしたミュンヘンにすむ医師の一家が、さまざまな騒動を経て再生していくさまが描かれる。コメディ。
◆『日々是好日』(18日)
*何気ないお茶のお稽古風景を映画にしたもの。映画を見た後、原作を借りて読んだ。
こんなたんたんとした世界が映画になった不思議さを思う。 樹木希林の遺作となった事がロングランの一因だろう。
さすがに凜として好演。お道具は表千家が支援との事。
茶道教室も色々あるけれども、お茶の教え方としては言葉の説明は大切に!!
日本の伝統文化として、お茶道の奥深さを少しでも伝える場となって欲しいです。
◆『散り椿』(18日)
・愛のすれ違いの中で対峙する新兵衛(岡田准一)と采女(西島秀俊)。
采女と篠(新兵衛の妻)は昔、相思相愛だった。采女の母親が、篠との結婚を猛反対したことで、二人は破談になったが、破談になった後も、互いが互いを想っている事を表す文を交わすなどしていた。
新兵衛はそんな篠と采女の関係を知ったうえで、篠へ愛を注ぎ続けます。
采女は、報われずとも愛し続けた人を想いながら散り、新兵衛の妻は、愛する夫の未来を想いながら散っていく。
「散る椿は残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるのだ」と言葉を言い残す。
映像の美しさはキャメラマンとして数多くの賞を受賞してきた木村大作監督だからこその、映像美。
人工的な映像美ではなく、よりリアリティを追求した映像美です
すべてのシーンでセットを使わず、1年以上かけたロケーション撮影だったことからも、映像に対する拘り。
雪の決闘シーンは本物の雪ではなく、泡を使った擬似的な雪を使用した。しかし、これもまた長年にわたり、『八甲田山』(1977)や『復活の日』(1980)。また『駅 STATION』(1981)などで多くの雪撮影のロケーションを行なった経験と実績が雪の決闘シーンのリアリズムを可能にしました。
原作葉室麟の同名小説になかった雪の決闘シーンを映画に入れた事は、監督の発案であり、雪への拘りは自信の表れ
*岡田准一の殺陣が変わってた。時代劇らしい映画。背景の自然と花が美しかった。
椿の散るところが、そして散った椿が椿の根の周りを覆い、散ってもなお美しい。
主人公の生き方と重なって見えてくる?のだった。
◆『プーと大人になった僕』Christopher Robin(18米)
*仕事中毒になってしまっているクリストフアーはプーと再会する。
違和感なしに楽しめた。
◆『億男』(18日)
・3000万円の借金を残して失踪した兄に代わり、借金返済に追われる一男。借金苦の日常に愛想を尽かした妻は娘とともに家を出てしまった。
そんな不幸続きの一男に宝くじ3億円当選という幸運が舞い込む。この大金で借金返済、家族の修復と、一発逆転を夢想するが、ネットで悲惨な人生を送る高額当選者の記事ばかりが飛び込んでくる。
不安になった一男は、起業して億万長者となった大学時代の親友にアドバイスをもらうため、訪ねるが、酔いつぶれて目が覚めると、親友は3億円とともに姿を消していた。
*一攫千金で手にした金は身に付かないものだそうです。
◆『DESTINY 鎌倉ものがたり』 (17日)
・手違いであの世に連れていかれた妻を追って夫が黄泉の国に向かう。
監督の手腕か、鎌倉あたりの情景で堺雅人がひょうひょうと好演し、すんなりと観れた。
◆『スマホを落としただけなのに』(18日)
・北川景子の主演で映画化。いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきた事に一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友達からの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々。
一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり……。
*実際に自分にも振り掛かるかもしれない。紛失には気を付けよう。
◆『フアンタスティックビースト2』Fantastic Beasts and Where to Find Them(18米)
*原作者ハリーポッターのと同じJ・K・ローリング。登場人物もハリーポッタからの物があるハリポッタは英国が舞台。
フアンタスティックは米国が舞台。ハリーポッターの知識があると楽しめる。
◆『ビブリア古書店の手帖』(18日)
・三上延原作のベストセラーミステリー小説を、実写映画化。五浦大輔は祖母の遺品から夏目漱石の直筆と思われる署名が入った「それから」を見つけ、鑑定してもらうため北鎌倉の古書店「ビブリア古書堂」を訪れる。
店主である若い女性・篠川栞子は極度の人見知りでありながら本に対して並外れた情熱と知識を持っており、大輔が持ち込んだ本を手に取って見ただけで、大輔の祖母が死ぬまで隠し通してきた秘密を解き明かしてしまう。
そんな栞子の推理力に圧倒された大輔は、足を怪我した彼女のために店を手伝うことに。
やがて大輔は、栞子が所有する太宰治「晩年」の希少本をめぐり、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が彼女を付け狙っていることを知る。監督は「幼な子われらに生まれ」「しあわせのパン」の三島有紀子。
◆『ドリーム』Hidden Figures (16米)
・1961年頭脳明晰なアフリカ系女性キャサリンはNASAで働き始める。職場は白人男性ばかりで彼女は疎外感を 感じるが
自らの能力で新たな扉を切り開いていく。
邦題があっていない。「ドリーム・ガールス]の黒人3人の映画からきたのではないかという意見があった。
◆『バルタザールどこへ行く』(64仏)
・バルタザールという名のロバを主人公に巨匠ロベール プレッソンが人間の本能と青春を至高の映像で描いた傑作
とてもいい映画。カメラワークがいい。足だけしか映ってなくとも全体の感情まで伝わってくるのは素晴らしい。
もし何かの機会に見つけたらご覧になって下さい。馬でなく、ロバは哀愁が漂っていてどんどん引っ張られる。
この様に色々な視点から見た映画のお話を聞いておくと、チャンスがあったら、是非この事を思い出しながら楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
次回もまたいろいろなお話を楽しみにしております。
第25回
日時 2019年3月11日 (第2月曜日)
場所 下落合コミュニティセンター 4階 第1集会室
by sscinema
| 2018-12-13 01:19
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