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東京女子大学同窓会埼玉支部映画好きのお喋りの会


by sscinema

2018年3月12日 第21回シネマ同好会の報告

寒さの厳しい今年の冬でしたが、やはり木々も芽をふくらませ、春がやって来ているようです。

皆様お忙しくご活躍ですが、8人の方が集っていただきました。
Sさん(86短教)が初めて参加いただき、お若いので新しい映画をご紹介いただきました。

今回のおかしは桜の味のロールケーキで芯にはピスタチオのクリームが入っていました。  
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          YOKO

 ・ あらすじ  * みなさんのお話より  YOKO のコメント

◆今回話題になった映画 

『空海―KU-KAI-美しき王妃の謎』〈妖猫傳〉(17中日)
・7世紀、唐の時代の中国、若き日の空海は遣唐使として密教の全てを会得しようと唐へ向かい、白楽天と知り合い歴史が生みだした巨大な謎玄宗皇帝と皇帝の寵愛した楊貴妃の死の謎を追っていく。

*Hさんが玄宗皇帝と楊貴妃のエピソードを歌った白楽天の「長恨歌」の中からすばらしい句を読んで下さり、空海についても説明をされた。

空海――  国費で留学した最澄とは異なり私費で遣唐使として参加した空海はいろいろの事で資金を集め,高山で修業中、銀の鉱脈を見つけたりした。渡来した唐の僧侶と知り合い、唐に着いた時は言葉も問題もなく2年間の滞在で密教を学び、帰国した後は真言宗を起こす。
死後醍醐天皇から[弘法大師]の名を賜る

セットや衣裳の迫力に圧倒され、(長安の都を全部セットで作り上げた)
阿部仲麻呂(死後遺された日記に楊貴妃が亡くなった時の状況を記す)役阿部寛、空海の染谷将太はもう少し異国で苦労を重ねていた人間としての姿を現しても良かったのでは、監督、セットの凄さ見惚れているみたいで物足りなく感じた。


『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(16加アイルランド)
 ・カナダを代表する女性画家モード・ルイストと、彼女を支えた夫の姿を描いた愛の物語。
サリー・ホーキンスとイーサン・ホークの共演で描いた人間ドラマ。

*夫婦の愛の現し方が年とともに変化するのがすばらしくいい映画だった。がんばればいずれ報われる事を感じさせられる。
モード・ルイスの絵はアメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが、昔「鑑定」のTV番組でカナダ在住の大橋巨泉がそんなに大きくない絵だったが、100万円の値だった記憶がある。


『シェープ・オブ・ウォーター』 (17米) 
・1962年、アメリカとソビエトの冷戦時代、清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザ(サリー・ホーキンス)は孤独な生活を送っていた。
だが、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と一緒に極秘の実験を見てしまったことで、彼女の生活は一変する。
人間ではない不思議な生き物との言葉を超えた愛。それを支える優しい隣人らの助けを借りてイライザと“彼”の愛。
・今年アカデミー賞、作品、監督、美術、作曲賞を受賞。魚人の目は辻一弘さんの作だそうです。

大変いい映画だと推奨され、アカデミー賞授賞式のTV放送で町山智浩さんが絶賛していたので、13日にMOVIXに行ってきましたが、物語の中に入っていけない性質で常に批判的にしか見ないので、どうしても、アマゾンにいた半漁人がここまで

初めてみた人間の女に感情が表せる事が受け入れられなく、つい現実的になり、あまり感動を覚えませんでした。

年なのか、映画のみ過ぎかなと思いました。昔は感情移入して、しばらくはその作品に酔いしれていたなーと思っています。


『グレイテスト・ショウマン』(17米)

・ ショービジネスの原点を築いた伝説的な興行師P.T.バーナムのサクセスストーリー

ヒュージャックマンに尽きる作品。2009年アカデミー賞授賞式の司会をした時タップ、ダンス、歌をこなし、縦横無尽に舞台を駆けづり回った時は、Xman 役しかしらなかったので驚きましたが、その時の技量を買われたと思います。


『マダム・イン・ニューヨーク』(12印)
・専業主婦が姪の結婚式のお手伝いをするので、ニューヨークに行き、英会話教室に参加して、自信を取りもどして行く。

*とっても、きれいな主人公。印映画の俳優は美男美女とても楽しめる。


『湯を沸かすほどの熱い愛』(16日)                    
*・宮沢りえ、オダギリジョーなど出演者が熱演で、意外と感動作だった。
・この映画に登場する人物はほぼ全員が何らかの「不幸」を抱えており、しかもその全てに「母親」というキーワードが絡んでいる点が最大の特徴と言えるだろう。
・銭湯をやっているこの家族主人公宮沢りえがガンを宣告されてから亡くなるまでの3ヶ月位の出来事で、ラストシーン形式的には霊柩車で家を出るが、日が暮れて戻って来て遺体を風呂釜で焼き湯を沸かし皆で風呂に入る
煙突からは彼女が好きだった赤い色の煙が上っていく。


『日の名残り』(93英)
・カズオ・イシグロの小説の映画化。イギリス貴族の執事のお話。
*ダウントンアビーの執事を思い出す。本も買ったので、読んでみたい。

30年以上前女子大の岩井先生の読書会でカズオ・イシグロの”The Remains of the Day”を紹介され 英国の作家独特の回りくどくなく、その文章の美しさに魅了され、次々と出版されるごとに読んで、”Never Let me Go”(私を離さないで)映画や舞台で上演されました。まさかノーベル賞とは思いもしませんでした。「日の名残り」は原作は執事の仕事に忠実に遂行する姿を描き、映画のようにほのかな恋愛の感情は強調されていません。翻訳ものも是非お薦めします。これを観ると、米国の『大統領の執事の涙』との差を凄く感じます。


『光をくれた人』(16米豪)
・孤島に流れ着いた赤ん坊を、わが子として育てる灯台守り夫婦のお話。


『ちはやふる上の句』(16日)
*加藤さんの紹介がなければ絶対に観ない作品。アスリートの世界だというのが解った。

『旅情』(55米) 『ヘッドライト』(56仏)
*20代の頃混んでいた映画館で観たもの。


『ホーム・アローン』(90米) 
『ティファニーで朝食を』(61米) 
『英国王のスピーチ』(10英)
* 3作品ともハッピー エンディングなのがいい。


『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17米) 
* スターウォ-ズシリーズの中で一番つまらなかった。


『祈りの幕が下りるとき』(18日)
* 類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた


『キングスマン:ゴールデンサークル』(17英) 
* キングスマンシリーズ 


『アトミック・ブロンド』(17米)
* シャリーズ・セロンスパイもの。東西ドイツ壁が壊れる前


『シチズンフオー スノーデンの暴露』Citizenfour(14米独英)        
・アメリカ政府で国民の情報を収集していた実態が暴露された“スノーデン事件”その一部始終をリアルタイムでカメラが追う。第87回アカデミー長編ドキュメンタリー受賞。Citizenfour=スノーデンが使用したハンドルネーム


『スノーデン』Snowden   (15米仏独)            
・オリバーストーン監督が映画化した作品
個人情報管理をうるさくいわれているが、国家に全部握られているかと思うと恐ろしい。


『アイ イン ザ スカイ 世界一安全な戦場』Eye in the Sky (15英)
・ドローンを他国から遠隔操縦して軍事目的に使用する戦争の現実を描いたサスペンス。
ケニアでテロリスト捕獲作戦を進行中の英米合同軍は自爆テロを察知。ロンドンの軍人大佐はドローン(無人飛行機)での攻撃を決断するがパン売りの少女(民間人)を巻き込む可能性があり議論は紛糾する。45%の生還の確立を取って攻撃を遂行しテロリストは全滅出来たが、少女も犠牲になる。 

5cm位のカメラの付いた虫のドローンを天井に飛ばし全て影像を得られ色々な場所のモニターに出る。
無人飛行機はハワイで操縦してピンポイントで計算通りにミサイルを撃ち込める。
今の戦争は想像が出来ない世界だと言う事を知らされる。


『今夜、ロマンス劇場で』(17日)                     
・映画監督を夢見る青年・健司はスクリーンの中の美雪(綾瀬はるか)に恋をして、何度もくり返しその映画を観ていた。
そんなある日、美雪が健司の目の前に現れる。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。2人は次第に惹かれ合っていく。 けれど、美雪には秘密があった。それは彼女が人のぬくもりに触れたら消えてしまうこと。この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか…。
*Sさんは号泣したとの事。


『ボーイソプラノ』 (14米)
・複雑な家庭環境に育った少年が、名門少年合唱団での合唱団団長との出会いにより、自身の人生を切り開いていく物語。
乱暴でトラブルばかり起こす問題児のステット。母を突然亡くし、父親から面倒をみることを拒否されたステットは、厳格なカービルが指導する少年聖歌隊のある有名校に入学させられる。
たぐいまれな美声の持ち主で、歌うことだけは上手なステットは、楽譜が読めずに仲間からいじめに遭いながらも、カービルの厳しい指導の下、次第に歌うことに喜びを感じるようになる。合唱団長カービルにダスティン・ホフマン。

*歌をやっていらっしゃるSさんは専門的な事が良く解りこれも号泣したとの事


この様に色々な視点から見た映画のお話を聞いておくと、チャンスがあったら、是非この事を思い出しながら楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
次回もまたいろいろなお話を楽しみにしております。

第22回  
日時  2018年6月11日  (第2月曜日)
場所  落合コミュニティセンター 4階 第2集会室

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by sscinema | 2018-03-17 03:39 | 報告 | Comments(0)