2017年12月11日 第20回SSシネマ同好会の報告
2017年 12月 20日
街はクリスマスのイルミネーションが輝きいよいよ今年も最後の月になりました。
皆様お忙しくご活躍で7人の方が集っていただきましたが、ゆっくりといろいろなお話が出ました。
今回のおかしはドイツのクリスマスにいただくシュトレン、クッキー少々でした。
大宮高島屋地下アルピーノお菓子屋さんで見つけました。ドイツの味に一番近いと思います。
YOKO
・あらすじ *みなさんのお話より YOKOの考え
◆今回話題になった映画
『ダンケルク』Dunkirk(17蘭仏米英)
・1940年、連合軍の兵士40万人が、ドイツ軍によってドーバー海峡に面したフランス北端の港町ダンケルクに追い詰められる。ドイツ軍の猛攻にさらされる中、若い兵士たちは生き延びようとさまざまな策を講じる。一方のイギリスでは民間船も動員した救出作戦が始動し,さらにイギリス空軍が数的に不利ながらも出撃する。史実映画。
*民間船が戦場に救いに行く、国民全体で戦うという愛国心はすごい。
同じ史実劇「関ヶ原」と比べて観ると、やはり費用のかけ方違い、さすがクリストフア・ノーラン監督、迫力血みどろの戦いでなく、見えない独軍を背後に感じながら、ひたすらHome!への帰国を待つ兵士の心理をケネスプラナー演じるイギリス将校がまるでオーケストラの指揮者の如く、ぐっと締める。
私には感動作でした。
『きみはいい子』(15日)
・ある町で起こった、学級崩壊、暴力を受けて育ち母親になり自分の子供に暴力をふるう、認知症で万引き、登校拒否などのエピソードを通して、愛について考える、行き着くところは「いい子」ときっと誰かを抱きしめてあげたくなる。
誰かに優しくしたくなる。愛する事に消極的だった気持ちが、きっと積極的になる。
『クロッシング』 (韓国)
・北朝鮮から脱北者が北京にある大使館に駆け込んだニュースをモチーフに作られた。
元サッカー選手が炭鉱夫になり過酷な貧困ながらも家族と暮していたが、妻が病気となりクスリを求めて中国へ脱北。
(北朝鮮ではクスリは持って入院しなければならない。)
大変な苦労の後帰国しても妻は結局は亡くなっているという北朝鮮の現実。
『わたしはダニエル・ブレイク』I. Daniel Blake(16伊仏ベルギー)
*先回も話題になった映画でしたがまた取り上げられました。
Iさんいわく上の3作品などいずれも救いのない映画だった。
『激流』 The River Wild (94米)
*3回目だったがいつ見ても迫力があり、引きつけられる。
メリルストリープがどんな役にも成りきるのには感心する。その度にアカデミー賞にノミネイトされている。
「吉永小百合さんどうですか?」と、言いたい。
『いとこ同士』 (59仏)
・パリに住む遊び人と同居するようになったまじめで対象的ないとこ同士。結局知り合う女性は遊び人に流れていく。
いかにも仏映画。ベルリン国際映画祭で金熊賞獲得。
*女子大時代に教授が講義中にいい映画だと話されていたのを思い出し観てみた。
話題作ばかりでなく、個人的の関わりでpick up して観るのも楽しく、本棚から本を取り出して読む様にこの醍醐味が好きです。
『人生フルーツ』(16米)
・以前にも話題になったドキュメンタリー。
12/26に埼玉会館小ホールで埼玉文化協会主催で上映されます。
息子が海外主張中の機中でこの映画をみて良かったとfacebookに出していたので、高齢者向けというものではないのでは?
『未来よこんにちは』Things to come(16仏独) 彩の国シネマスタジオ
・夫との離婚、子供の独立、母の死と、「対象喪失」でありながら、自由。孤独は言い換えれば自由である。人は考え方一つで幸にも不幸にもなる。
どんな人生でも生きる希望をもつことは重要。
主人公が女性哲学高校教師であり、ルソーやパスカル、などの名前が次々と出てくる。
いつでも、どこでも、本を開く。
ボブ・ディランの「My Daddy Flies a Ship in the Sky」や「Unchained Melody」などの挿入歌が心に残る。
イザベル・ユベールがこの難しい中年女性の心状を坦々と演じるのには魅かれる。
『しあわせな人生の選択』Truman(15スペイン アルゼンチン) 彩の国シネマスタジオ
・末期がんに侵された男性と周囲の者たちとの最期の4日間を追い、スペインのゴヤ賞で作品賞はじめ5冠に輝いた
ドラマ。スペイン在住の友人フリアンを訪ねたトマス。フリアンは余命いくばくもなく、愛犬トルーマンの新しい飼い主探しなど彼の死に支度に付き合う。原題Truman →愛犬の名
*すべてのお金を払ってあげたり、経済的、物理的行動もやってあげるすばらしい友情に打たれた。
『しゃぼん玉』(17日)
・犯罪に手を染めてきた孤独な青年が、逃亡先の村で出会った人々との交流を通して再生していく姿を描く。親に見捨てられて人生を諦め、女性や老人ばかりを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返すようになった青年。逃亡の末に宮崎県の山深い村にたどり着いた彼は、怪我をした老婆スマを助け、彼女の家に世話になることに。当初は金を盗んで逃げるつもりだったが、スマや村人たちの温かさに触れるうちに、彼は失いかけていた人間性を取り戻していく。乃南アサの同名小説の映画化
『僕のワンダフルライフ』A Dog’s Purpose(17米)
・ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーの“最愛の人”は、自分の命を救ってくれた少年イーサ ン。それ以来、1 匹と 1 人は固い絆で結ばれていく。しかし、犬の寿命は人間よりうんと短い。 ついに、ベイリーが旅立つ日がきてしまう―はずが、彼の愛は不死身だった!ベイリーはイー サンに会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すが、そう簡単にはイーサンと遭遇できない。ようやく 3 度目で再会を果たしたベイリーは、自ら与えられた“重要な使命”に気付く。
*動物の好きな佐藤さんは大変感動的な作品。
『DESINY鎌倉ものがたり』(17日)
・鎌倉に住むミステリー作家の一色正和。この町には、人間と魔物や妖怪が共存していた。正和は鎌倉で発生する怪事件の数々を、愛妻・亜紀子と共に解決してゆく
お久しぶりのSさんが詳しく内容を説明してくださり、芸達者なキャストで楽しめそうな作品です。
『ジーサンズ はじめての強盗』Going in Style (17米)
・モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンというオスカー俳優たちが一堂に会して放つコメディひたむきに働き権利を得た年金を打ち切られた高齢の男性3人が、銀行強盗に及ぶ姿を生き生きと描写する。
Mさんのお話はいつも楽しく聞かせてもらい面白そうです。
配役をみただけで、米国映画!と言う感じです。
『92才のパリジェンヌ』(15仏)
・92才の誕生日を迎えた時2か月後に尊厳死すると宣言し、動揺した家族が最後には受け入れてくれ、全てを整理し希望をかなえる。
娘と息子が母親に対する違いがよく解った。
やはり娘は女の気持ちを理解し、母親のやりたい事を助けてやる。
『みなさん、さようなら』(03加)
この映画は身動き出来ない病の父親が意識のあるうちに知人、家族に「さようなら」といってみんなに集まってもらいパーティをして死んでいきたいと息子に頼み、息子は奔走して麻薬過剰投与をして希望をかなえてやる。
最後に息子を抱擁し、「お前のようないい息子を作れ」といいます。
やはり父親は息子でなくては男の気持ちは理解出来ないと思った。
『すばらしき映画音楽たち』 Score (16米)
・映画音楽は観客に多大な影響を与えている。映画をより盛り上げる映画音楽の制作の歴史を実際に映画音楽を手掛ける音楽家や関係者に取材したドキュメンタリー
米映画が作品の良し悪しを決めるが音楽に対する金額や苦労を知ると、あらたに映画音楽に注目したい。
『大統領の執事の涙』The Batler
『大統領の執事の涙』 の原題と涙は何を現すのかという疑問がでました。
「町山智浩映画解説」がありましたので、下記をクリックしてご覧になってください。
この様に色々な視点から見た映画のお話を聞いておくと、チャンスがあったら、是非この事を思い出しながら楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
次回もまたいろいろなお話を楽しみにしております。
第21回 日時 2018年3月12日 (第2月曜日)
場所 下落合コミュニティセンター 4階 第3集会室
by sscinema
| 2017-12-20 01:35
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