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東京女子大学同窓会埼玉支部映画好きのお喋りの会


by sscinema

第13回SSシネマ同好会の報告

2016年3月14日 
3月も半ばというのに冷たい雨の降る寒い日となってしまいましたが、10人の方が参加して下さいました。
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意欲的に新作映画を観られた方、古い名作映画をTV録画をじっくり鑑賞なさった方、邦画のベテランのKさん、皆さんからお話を伺いました。時間がなくて観てないと言う方でもいつか話題になった作品のお話を思い出して下さるのではないでしょうか。
映画は全く好みですから、1か月に1本であっても観ている時が楽しめれば、感慨に耽れればいいのです。
私は一人密かに高額な費用で作り上げられた作品でも批判し支配できるこの自由さが何ともいえないのです。

             YOKO

◆今回話題になった映画 

『母と暮せば』(15日)
長崎の原爆で亡くなった息子が3年たった後一人で淋しく暮らす母のもとに幽霊になって戻ってくる。主演吉永小百合 二宮和也。監督山田洋次。 
井上ひさしが晩年に構想していた、「ヒロシマ」(『父と暮せば』)・「ナガサキ」・「沖縄」(「木の上の軍隊」)をテーマにした「戦後命の三部作」の意思を山田が引き継ぐ。
日本アカデミー賞・作品、主演男優、女優賞を獲得  
○多くの方が観ていらっしゃいました。よい映画だった。
  
『杉原千畝』(15日)  
第2次世界大戦時、ナチスに迫害されたユダヤ難民6000人にビザを発給して救いの手を差し伸べた、外交官・杉原千畝の半生。
堪能な語学と豊富な知識を駆使し、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)として世界各国で諜報活動に携り1939年、リトアニアの日本領事館に赴任。自ら構築した一大諜報網をもって混乱する世界情勢を分析し、日本に情報を送り続けていた。杉原の、知られざる信念や信条を描き出す。監督はハリウッドと日本の双方で数々の大作に携わってきたチェリン・グラッグ
◇数人の方が観ていらして、やはりこういう作品は皆さんが興味を持たれると思いました。

『東京物語』(53松竹)
○多くの方が観て、原節子の美しさと小津監督指導にしっかりした演技の俳優陣が応える静かなよい映画
Mさんが面白い比較をしてくださいました。白黒でも「東京物語」の方が皆さん良かったと。
『東京物語』①尾道からはるばる列車で東京へ ②電報が連絡の手段
最近作『東京家族』①瀬戸内海の島からやってくる。②携帯電話

『スター・ウォーズ/フオースの覚醒』Star Wars The Force Awakens (15米)
○若い方は以前の作品を見直し、勉強し、今後の続編を期待していらしゃいました。
以前のスピルバーグの作品には夢みたいな美しい映像や家族愛みたいなものが織り込まれていたのですが、
監督が変わった今回は少しそれが感じられなかった。今後の作品の発展を待ちたいと思います。
私はいつも過激なアクション、スピードの速い展開の映画について行けるかどうかを自分の精神のバロメータとしています。この作品は最後まで、ついて行けた事に満足し嬉しく思いました。70歳半ばを過ぎまだまだ好きな映画に励まされて行きたいです。
ちょっと、皆様にはお薦めはできないですが、『マッドマックス』に秘かなる挑戦を挑んでみるつもりです。
  
『ブリッジ オブ スパイ』 Bridge of Spies (15米)
○多くの方が観られていました。アカデミー賞助演賞獲得し、作品としても評判はいいものでとても面白い映画。
 
『ガス燈』 Gaslight(44米)
○白黒の画面でもバーグマンの素晴らしさ調度の重厚さやドレスの美しさ充分感じられる。ドキドキ

『巴里のアメリカ人』An American in Paris
○ジョージ・ガーシュインの名曲とジーンケリー、レスリーキャロンの踊りは永遠に残る。

『マネーショート 華麗なる大逆転』
○アメリカの投資業界の話は難解だった。価格の暴落に備えて保険を懸けていて、救われるとは。
   
『オデッセイ』The Martian (15米)
監督 名匠リドリー・スコット 主演マットディモン。火星に一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、彼を救いだそうとする周囲の努力を描く。
○結局その宇宙飛行士を救ったのは中国の技術だった事に驚いたとベテランのIさんの面白いお話でした。

『宗家の三姉妹.』(97香・日)
アメリカ留学から帰国し、長女は大財閥の当主と、次女は中国革命の父孫文と、三女は後の中華民国総統蒋介石と結婚し、「一人は金と、一人は権力と、一人は国家と結婚した」と言われた。彼女たちは辛亥革命・満州事変・西安事件・日中戦争・国共内戦と続いていく激動の中国近現代史を動かす存在となっていく  
音楽 喜多郎 衣装 ワダ・エミ

『最愛の子』(14中)
一人っ子政策の陰で起こる悲劇。

『2つの名前をもつ少年』
ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳の少年スルリックは、森で行き倒れていたところをヤンチック夫人に救われる。スルリックの愛らしさや賢さに気づいた夫人は、彼が1人でも生きていけるよう「ポーランド人孤児ユレク」という架空の身の上を教え込む。寝床と食べ物を求めて農村の家を渡り歩くようになった少年は、生き別れた父との約束を胸に過酷な日々を生き抜いていく。
○生まれて8日目には割礼を施されるユダヤ人の男の子のそれからの悲劇をIさんが熱く語られました。
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◆この様に色々な視点から見た映画のお話を聞いておくと、チャンスがあったら、是非みて、この時の事を思い出しながら楽しみたいと思います。 ありがとうございました。
次回もまたいろいろなお話を楽しみにしております。
   
第14回 
日時  2016年   6月13日  (第2月曜日)
場所  下落合コミュニティセンター 4階 第1会議室
 
by sscinema | 2016-03-16 14:42 | 報告 | Comments(0)