東京女子大学同窓会埼玉支部映画好きのお喋りの会


by sscinema

第一回SSシネマ同好会

 おだやかな早春の3月11日「With You さいたま」にて、
イチゴのショートケーキをいただきながら第1回 SSシネマ同好会が始まりました。
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  初めは自称「映画フリーク」で世話役相川陽子が独自の映画を見る観点について
話をしました。

 10歳からあらゆる手段と時間の許す限り映画を見ています。 
WOWOW, 宅配レンタル、TVでの映画放映を録画して見る。
高額な製作費、スケールの大きい作品は必ず映画館で見る。

2006年から1年間に見た映画をExcelにデータを入れて評価、コメントを付け記録を
取っています。 2012年は今まで最高で 436本になりました。
評価が「普通以上」が80本、約1/5しかなく、ほとんどが「普通」ランクのものです。 

 何故こんなに沢山の映画を見るのか?
映画がとくに好きである事は別にして、次の事を追いかけながら見て行きます。

* 映像、セリフを通して他の国の事を理解する手段
もう昔の事になりましたが、1970~76年 米国カリフォルニア1991~94年 ドイツで
生活しましたが その国の国民性、生活を知る為にTV、映画は必需品でした。
これらを通して衣食住に関する知恵、 種々の人種、民族の考え方、生き方の違い、
全ての根本が農耕民族の日本人と広大な土地、自然と闘いながら生きている
狩猟民族との違いについてひたすら研究しました。
未だにその習慣は続いています。
また、たとえB級映画であろうと、それなりに役に立つという訳です。

* 演技、撮影(カメラワーク)に注目
これだけの数を見ると話の筋は大体解ってきて、いちいち感情移入や考え込んでは
身がもちません。 
女子大の時、戯曲研究会(演劇部とは言ってませんでした)に属して
裏方、 照明や装置の手伝いをした関係から、製作的な目で映画を楽しみます。 
演劇で照明は俳優の演技、ストーリーの内容を左右します。
映画ではその照明がカメラワークなのです。 
常に「ああ、こう持ってきたか!」と批評家的な見方で楽しむ。
名監督の作品はやはり撮影が優れています。
昨年のリストで唯一「最高」ランクを付けたのは黒沢明の「隠し砦の三悪人」でしたが、
カメラワークに感嘆いたしました。

作品の良し悪しは監督、撮影、脚本で決まります。

俳優の演技は一番注目する点で、外国の男女優、子役のうまい演技には
うなってしまいます。 勿論下手な俳優もいるので、全てとは決して言いません。

ベストセラーの本が映画化された場合、なるべく原作を読みます。
映画では聞き流した言葉、場面を 文字で確認したり、キリスト教、ユダヤ教、
イスラム教等 外国の民族には根底に流れ、切り離せない宗教に関する事等
原作本を読むと理解が深くなり面白くなります。 
放映前に読む時は、これをどう映像化するのかと期待し、
出来上がった映画で納得したり、落胆したりする。 
後では影像を思い出しながら読む。 これらは私には堪えられない醍醐味です。

* 影像に注目   
背景、景色を楽しむ、海外生活の折、20か国、都市で60都市以上は訪れた経験
からなつかしい場面にいろいろな思い出にひたります。

人物には注目して研究します。
世界各国の人は自分の国のアイデンティをしっかり持っていて、
陸でつながっているヨーロッパ等は命をかけても同化しようとしない。
衣食住において、違いがはっきりとしています。
   
その国なりの色があります。場面を見ながらお国柄を楽しみます。

特に仏映画の色使いで注目するのはの使い方です。
各場面で人物の服装をブルー(ジーンズ) 白(シャツ) 黒(ジャケット、セーター)この3色で抑えて
必ずどこかにがあるのです。 
主な人物の一人が真っ赤なセーター、とかワンピースドレスを着ていると、
うしろの通行人などもいっさい赤は着けていない。
服でない時は小物、真っ赤な口紅、「この場面のは?」と見つけると
本棚に並ぶ本の表紙、台所のやかん、鍋、郵便ポスト、道路側のドアー、、。 
探すほどの大きさというのが心憎くいのです。
 是非仏映画を見るとき、注意して見てください。

 この様な事柄に目をやりながら映画を見ると面白く、
ここまで映画フリーク化してしまいました。

 後半は皆さんが最近見た映画の感想やご意見がでました。

「レ・ミゼラブル」   歌手でない俳優が歌うのはすばらしい。
             影像的にパリの下水道、貧民街の様子などが目についた。
 

「白磁の人」     日本の植民地下にあった当時の朝鮮の事情、
             民族の壁についての再認識
             「日本の歴史教育も近代に力を入れる必要があるのでは?」
            とまで発展した

「東京家族」    小津安二郎「東京物語」にオマージュをさげた山田洋次監督作
            家族について自分の立場を照らし合わせて考えてみた。
            吉行和子はとても上手に演じていた。

「ひまわり~沖縄はわすれないあの日の空を~」
          影像で見るとあらためて沖縄の基地問題が理解でき考えさせられた。

「愛 アムール」  高齢化社会に生きていく中で切実に強く迫る作品で、
            真の愛について考えてしまう。
            アカデミー賞 外国映画賞

「ゼロ・ダークサーティ」 ビンラディン追跡に執念を燃やすCIAの女性分析官の姿を
               リアルに描く。

「ライフーオブーパイ  トラと漂流した227日」
               ありえない話を3Dで迫力ある影像は美しかった。
                  アカデミー賞 監督賞  アン・リー監督。



 今まであまり映画を見に行かなかったが、皆さんこれを機会に
映画を見ようと思われたようでした。

 映画は自分でお金を払い(安価)、物凄い費用をかけて製作された作品を見る、
素敵な俳優を身近に見れる、考えさせられたり、何かを学べたり、
自分勝手に評価、批判する事が出来るものです。
他人に強制されるものでも、迷惑をかけるものでもありません。 
数多く見ればいいものでもなく。 全く自分の裁量で選択し、楽しめるものです。
しかし多くの人に出された楽しみですから結果を他の人と話しながら
共有する事もいいものです。

  これが「SSシネマ同好会」ではないかと思います。

  次回は6月10日(月) 「With Youさいたま」にて開催します。

                                         YOKO
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by sscinema | 2013-03-14 17:32 | 報告 | Comments(0)